本ページは「利用」権限メンバー向けです。管理者向けの説明は、証憑についてはこちらを、仕訳(明細行)についてはこちらをご覧ください。
カード支出に領収書ファイルを添付し、リアルタイムに証憑を整理できます。電子帳簿保存法に対応しペーパーレス化できる他、インボイス制度にも対応します。
なお、電子帳簿保存法・スキャナ保存に対応する場合、証憑情報の登録までを受領後速やかに(おおむね7営業日以内)実施する必要があります。自社のルールに従って処理してください。
目次
1. 領収書のスキャン・撮影
紙の原本がある証憑をスキャンする(写真を撮る)場合、200dpi相当以上の解像度が必要です。
1-1. 紙の原本をスキャンする場合
複合機やドキュメントスキャナで紙の原本をスキャンする場合、解像度200dpi 以上・フルカラー(24bitカラー以上)の設定でスキャンします。
1-2. 紙の原本の写真を撮る場合
十分な解像度を確保するため、最低でも800万画素以上のカメラを推奨します。
(800万画素以上の例:iPhone 4s以降のiPhoneシリーズ、Google Pixel シリーズなどの背面カメラ)
写真を撮影する際の注意点:
- 領収書を鮮明に撮影できるよう、領収書全体がカメラのフレームにちょうど収まるように接近して撮影してください。
- A4サイズ以下である場合、paildはA4サイズであるとしたときの解像度をチェックするため、写真のトリミングは不要です
- ※ 写真撮影時の範囲全体がA4サイズを超えないようにご注意ください
- 新しい機種のスマートフォンのカメラで撮影する
- センサーの性能が向上すると、鮮明でブレの少ない撮影がしやすくなります
- 1200万画素以上(約4000画素 × 約3000画素)あると精度が向上します(iPhone 6s以降のiPhoneシリーズ、Google Pixel シリーズなどの背面カメラが該当)
- 明るい場所で撮影する
- ブレていない写真を用いる(ブレてしまったときは撮りなおす)
2. 証憑ファイルのアップロード
複数の方法で証憑ファイルをアップロードできます。
2-1. 提出依頼メールからアップロード
※ 予め、「カード管理」から提出依頼メールを有効化する必要があります。提出依頼メールが配信されない場合、管理者ユーザーにお問い合わせください。
カード利用時に受信する領収書提出依頼メールにて、「入力画面へ」のリンクから入力するか、証憑ファイルを添付して返信します。
返信によってアップロードが完了した際は、完了通知メールが配信されます。
2-2. 取引の詳細画面からアップロード
取引の詳細画面には、「あなたの利用明細」画面から個別の取引をクリックしてアクセスできます。
詳細画面の画面右「証憑情報」の「+領収書ファイルを追加」をクリックして証憑ファイルをアップロードできます。(pdf/jpg/jpeg/png形式)
2-3. SaaSカードの受信メールから登録
SaaSカードのSaaS専用メールアドレスで受信した添付ファイルを証憑ファイルとして利用できます。
- 「SaaS」または「あなたのSaaS」のメール受信箱タブにて支出との関連付け操作を実施できます
- また、取引詳細画面から証憑ファイルの追加をする際にも選択肢として表示されます。
3. 証憑情報の登録
※ 電子帳簿保存法に関する証憑情報の保存は、編集の締切時に実施されます。
3-1. 領収書ファイルの証憑情報の編集
取引詳細画面にて、領収書ファイル追加後の領収書ファイル右下の表示から、電子帳簿保存法の記録事項の情報の編集ができます。
証憑に関する情報をそれぞれ確認し入力し「保存」をクリックします。
(紙の原本がある場合、追加の入力情報があります)
電子帳簿保存法に関する証憑情報の保存は、編集の締切時に実施されます。
一度編集の締切を実施した後にも締切を解除して取引日/取引金額/取引先などの情報の変更ができますが、すべてログが残り、変更前の情報を確認できます。
なお、支出の編集が締め切られた状態では、証憑ファイルの操作は実施できません。
3-2. エラーとなる場合について
原本が存在する場合、下記に該当するとアラートが表示されます。
- 画像ファイルにEXIF情報があり、要件を満たさない
- 原本サイズに対して画像の解像度が粗い(200dpi相当以上の解像度でない)
- 色階調がフルカラー(24bitカラー、RGB256階調)でない
- 画像ファイルにEXIF情報がない
- EXIF情報はカメラでの撮影時に付与される情報です
- チャットアプリ等に画像をアップロードするとEXIF情報は削除されることがあります
EXIF情報が取得できない場合でも、解像度200dpi相当以上かつフルカラーのファイルであるときは、証憑として登録して問題ありません。
なお、200dpi相当を満たす画像とは、A4・A5サイズの場合で次のようになります。
原本サイズ | 200dpiを満たすのに 必要なピクセル数 |
画素数の目安 |
---|---|---|
A4(縦297㎜ 横210㎜) | 2,338×1,654 | 約387万画素以上 |
A5(縦210㎜ 横148㎜) | 1,654×1,166 | 約193万画素以上 |
※ 一般的なスマートフォンであれば、十分なカメラ性能があります(例:iPhone 5の背面カメラは800万画素、初代Pixelの背面カメラは1200万画素)。
3-3. 領収書ファイルと決済の組み合わせチェックについて
領収書ファイルの追加後、カードの利用日・利用金額の下にカード決済情報とOCRの取得値の照合チェック結果が表示されます。
3-4. ファイルの削除について
追加後の領収書ファイルの右下の表示から、ファイルを削除できます。
編集の締切によって証憑として情報を登録する前のファイルのみ、ファイルの完全な削除が可能です。
4. 取引情報の登録
取引の詳細画面には、「あなたの利用明細」画面から個別の支出をクリックしてアクセスできます。
※ 明細情報の登録は「取引」権限メンバーも実施できます。
※ 初期状態では画面右の「その他の情報」サイドバーが最小化されているのでご注意ください。
4-1. 明細情報を登録する
支出の詳細画面の左「明細情報」の「+新規登録」のパネルより、明細情報を登録できます。
費目、金額、摘要を入力して登録します。費目の選択については経理部門の指示に従ってください。
※ 摘要欄は入力が要求される場合に表示されます
インボイス情報について
詳細画面右のサイドバーにあるインボイス情報は、OCRで領収書から読み取った登録番号がカード利用日の時点で適格であるかどうかを確認した情報です。
- 登録番号は「編集」ボタンから手動で編集できます。その場合、編集後に再度適格であるかどうかをチェックします。
- OCRの処理はファイルアップロードの都度実施されます。複数枚アップロードした場合、最後にアップロードしたファイルの情報が反映されます。
- インボイス情報に応じて、消費税区分の控除割合を自動で更新します
- 特例等によりインボイスの保存が不要であるときは、インボイスの保存が免除される取引であると印を付けることができます
4-2. 支払先の入力
詳細画面右のサイドバーにある「支払先」は、会計システムに「取引先」や「補助科目」として連携したい場合に入力します。
使い方は経理担当者の指示に従ってください。一般に、偶発的な少額支出については入力する必要はありません。
※ 支払先の追加は、「取引」権限を持つメンバーが仕訳設定画面の支払先マスタにて実施できます。
※ 今後、入力の自動化機能を提供予定
4-3. 備考メモの入力
詳細画面右のサイドバーにある「備考メモ」は、証憑や支出に関する補足情報の入力欄です。
(※ 仕訳機能を利用している場合、明細の摘要欄にもメモの入力は可能です)