paildでは仕訳の出力形式を利用中の会計システムに合わせ柔軟にカスタマイズできます。利用にあたっては代行セットアップサービス(有料)も提供しております。管理画面のお問い合わせフォームよりお問い合わせください。
カスタマイズ設定の内容は、「入出金履歴」画面の仕訳ダウンロードへ反映されます。
目次
ファイル形式や仕訳レコードの出力単位の設定
仕訳出力のカスタマイズ設定は、「取引」権限を持つメンバーが「仕訳設定」画面より行います。「仕訳設定」画面右上の設定ボタンから設定画面にアクセスします。
ファイル全体に関する設定
設定項目 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
文字コード |
|
「UTF-8(BOMあり)」はExcelで利用できます |
ヘッダ行の出力 |
|
データファイルの1行目に項目名の行を出力したい場合、「あり」にします |
改行コード |
|
|
区切り文字 |
|
一部会計ソフトでは、文字列(ダブルクオーテーションに囲まれて出力)の中に含まれる区切り文字を文字列として処理するために追加設定が必要なケースがあります。 |
ファイルの拡張子 |
|
出力後に変更することも可能です。 |
ファイル名 | 仕訳データ出力時のファイル名 | 後述する数式を用いてカスタマイズできます。 |
仕訳レコードの単位・出力条件の設定
次のような仕訳があるとき、データを何行のレコードで出力するかを設定できます。貸借を別の行にするか・消費税を別の行にするかによって1~4行で出力できます。
(借)消耗品費 1,000 (貸)預け金 - paild 1,100 (借)仮払消費税 100 |
なお、仕訳出力処理の対象となるのは支出及び返金の明細行となります。
設定項目 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
貸借の出力設定 |
|
複数の明細行がある支出で貸方の出力が重複しないように留意が必要です(返金の借方も同様)。「明細行番号」の変数を活用してください。 |
支出の貸方行 |
入力された明細行から支出の貸方行 (入金の借方行)の仕訳の行を出力する条件 |
※ 「貸借を別の行に分けて出力」とした場合のみ 後述する数式を用いて条件を設定できます。「==(1,${明細行番号})」など |
消費税額の出力設定 |
|
税額として会計連携し、会計システム側で仮払消費税の仕訳を起こす場合に「本体と同じ行に出力」を利用します。 |
消費税額の出力条件 | 入力された明細行から仮払消費税の仕訳の行を出力する条件 |
※ 消費税を「本体と別の行に分けて出力」とした場合のみ 後述する数式を用いて条件を設定できます。「<(0,${明細行税額})」等 |
貸借を別行、消費税を別行、且つ支出の貸方行(入金の借方行)では消費税分を出力しない場合、「消費税額の出力条件」は下記のようにやや複雑になる点にご留意ください。
===("出力する",
IF(===(${入出金区分},"出金"),
IF(===(${貸借区分},"借方"),IF(<(0,${明細行税額}),"出力する","出力しない"),"出力しない"),
IF(===(${貸借区分},"借方"),"出力しない",IF(<(0,${明細行税額}),"出力する","出力しない"))))
出力項目の設定
各明細行に対して出力する項目のヘッダ名と内容を設定します。内容は数式を用いてカスタマイズできます。関数や演算子はネストして利用できます。
※ 仕訳レコードの設定の内容によっては、借方・貸方等を分けて設定します。
※ ネストできる階層には上限があります(20階層)
変数
paildのカードの情報や取引の内容を呼び出します。
※ 入力がない場合、NULLを返します
カテゴリ | 変数名 | 型 | 備考 |
---|---|---|---|
取引 | 入出金区分 |
文字列 |
入金 / 出金 ※ 入金は「返金」のみ明細行を入力可能 |
取引 | 種別 |
文字列 |
|
取引 | カード名 | 文字列 |
|
取引 | タグ | 文字列配列 |
タグは複数付与可能であるため、配列で取得します |
取引 | 明細ID | 文字列 |
入出金履歴のID。UUID形式36桁 |
取引 | 利用日 | 時刻 |
時刻型なので、日付として表示したい場合はDATEFORMAT関数を利用します |
取引 | 確定日 | 時刻 | |
取引 | 取引内容 | 文字列 |
|
取引 | 支払通貨 | 文字列 |
|
取引 | 合計金額 | 数値 |
|
取引 | 備考メモ | 文字列 |
|
取引 | 証憑状態 | 文字列 |
証憑あり / 証憑なし |
取引 | レビュー状態 | 文字列 |
未レビュー / 自分がレビュー済み / 自分以外がレビュー済み |
取引 | 編集状態 | 文字列 |
編集可 / 締切済み |
取引 | 出力時通番 | 数値 |
ダウンロード時に処理した仕訳の通番を取得します。同じ仕訳であれば、同一の番号となります |
取引 | 最終編集締切日時 | 時刻 |
|
取引 | 支払先 | 文字列 |
|
取引 | 支払先コード | 文字列 |
|
取引 | 登録番号 | 文字列 |
Tを含む登録番号の文字列(14桁) |
取引 | 明細行総数 | 数値 |
処理している明細行が付与された入出金履歴が何行の明細行を持つかを取得します。 |
その他 | 貸借区分 | 文字列 |
仕訳出力時、「借方」「貸方」のいずれの出力処理をしているかを取得します。「貸借を同じ行に出力」の設定の場合、「貸借」となります。 |
明細行 | 明細行番号 | 数値 |
何番目の明細行かを取得します。 ※ 貸借を別行出力するとき、貸方側は0となります |
明細行 | 明細行勘定科目 | 文字列 |
|
明細行 | 明細行勘定科目コード | 文字列 |
|
明細行 | 明細行品目(補助科目) | 文字列 |
|
明細行 | 明細行品目(補助科目)コード | 文字列 |
|
明細行 | 明細行部門 | 文字列 |
|
明細行 | 明細行部門コード | 文字列 |
|
明細行 | 明細行ラベル | 文字列 配列 |
|
明細行 | 明細行ラベルコード | 文字列配列 |
ラベルは複数付与可能であるため、配列で取得します |
明細行 | 明細行摘要 | 文字列 |
|
明細行 | 明細行税込金額 | 数値 |
|
明細行 | 明細行税区分出力名 | 文字列 |
|
明細行 | 明細行税区分コード | 文字列 |
|
明細行 | 明細行軽減税率区分 | 文字列 |
税区分に応じて「標準」/「軽減」または空欄 |
明細行 | 明細行税率 | 数値 |
税額がない場合、0が入ります |
明細行 | 明細行税抜金額 | 数値 |
税込金額と税額の差額で算出されます |
明細行 | 明細行税額 | 数値 |
税額がない場合、0が入ります |
明細行 | 仕入税額控除割合 | 数値 |
100%控除では「100」、80%控除では「80」、課税対象外の場合「0」が入ります |
関数
引数の型に応じて、候補として選択できるものが変わります。
関数 | 引数 | 引数の型 | 戻り値の型 | 説明 |
---|---|---|---|---|
LEFT | 1 |
文字列 |
文字列 | 第一引数(対象文字列)の先頭から、第二引数の文字数分を取得します。 |
2 |
数値 |
|||
RIGHT | 1 | 文字列 |
文字列 |
第一引数(対象文字列)の末尾から、第二引数の文字数分を取得します。 |
2 | 数値 | |||
TEXT_BEFORE | 1 | 文字列 |
文字列 |
第一引数(対象文字列)の第三引数(開始位置)番目以降の文字列にて最初に出てくる第二引数(デリミタ)の位置を検索し、第一引数(対象文字列)全体の中でデリミタの前の文字列を取得します。 |
2 | 文字列 | |||
3 | 数値 | |||
TEXT_AFTER | 1 | 文字列 |
文字列 |
第一引数(対象文字列)の第三引数(開始位置)番目以降の文字列において、最初に出てきた第二引数(デリミタ)より後の文字列を取得します。 |
2 | 文字列 | |||
3 | 数値 | |||
LEN | 1 | 文字列 |
数値 |
第一引数の文字数を取得します。 |
FIND | 1 | 文字列 |
数値 |
第一引数(対象文字列)の第三引数(開始位置)番目以降の文字列にて最初に第二引数(検索文字列)が現れた位置について、第一引数(対象文字列)全体の中での位置を返します。 |
2 | 文字列 | |||
3 | 数値 | |||
NOW | - | - |
|
CSV出力時の時刻を取得します。 |
NUMBER_FORMAT | 1 | 数値 |
文字列 |
数値を文字列型に変換します。 |
DATE_FORMAT | 1 | 時刻 |
文字列 |
第一引数の時刻を第二引数で指定された形式の文字列に変換します。形式はdate-fnsによります。 |
2 | 文字列 | |||
CONCAT | 1 | 文字列/文字列配列 |
文字列 |
第一引数の文字列群を第二引数をデリミタ(区切り記号)として連結します。区切り記号を無しとする場合、第二引数を固定値で空欄とします。 第一引数が空だったりNULLの場合、空の文字列を返します。 |
2 | 文字列 | |||
TO_NUMBER | 1 | 文字列 |
数値 |
文字列を数値型に変換します。 |
ADD | 1 | 数値 |
数値 |
第一引数と第二引数を足した値を返します。 |
2 | 数値 | |||
MINUS | 1 | 数値 |
数値 |
第一引数から第二引数を引いた値を返します。 |
2 | 数値 | |||
MULTIPLY | 1 | 数値 |
数値 |
第一引数と第二引数を乗じた値を返します。 |
2 | 数値 | |||
IF | 1 | 論理 |
文字列
|
第一引数がtrueの場合に第二引数を、第一引数がfalseの場合に第三引数を返します。
|
2 | 文字列 | |||
3 | 文字列 | |||
AND |
1 | 論理 |
論理 |
第一引数と第二引数の論理積を返します。 |
2 | 論理 | |||
OR | 1 | 論理 |
論理 |
第一引数と第二引数の論理和を返します。 |
2 | 論理 | |||
NOT | 1 | 論理 |
論理 |
引数の論理値を反転させます。 |
比較演算子
第一引数と第二引数を比較し、TRUEまたはFALSEを返します。
数字の比較
- <
- >
- !=
- ==
- <=
- >=
文字の比較
- ===
- !==
その他
固定値(数値)、固定値(文字列)、Nullを利用できます。
仕訳ファイルを出力する
仕訳データは「入出金履歴」画面左上の「仕訳CSVダウンロード」ボタンからダウンロードできます。「入出金履歴」画面は「取引」権限を持つメンバーがアクセスできます。
出力処理の対象となるのは取引の明細行であり、明細行の入力のない入出金履歴は出力データに含まれません。明細行はカード決済の支出と返金で入力できます。